朗読っぽい読み上げ 夏目漱石 「こころ」 №05

 よくよく考えれば、若い学生の「私」が、先生を(①尾行し、つきまとう。②行動先で待ち伏せる。③進路に立ちふさがる。④行動先で見張りをする。⑤自宅などに押しかける。)行為は、今でいう所のストーカー行為そのものです。「私」は恋愛感情とは気づかず、先生への好意から、これらの行動にはしっている。先生も、そのことに気付いており、「私」との会話の中で示唆している箇所が見られる。

さて、 (上5)で先生は毎月、親友Kの墓参りに行っているが、なぜ、Kの遺骨は雑司ヶ谷の墓地に弔われているのか?Kの実家は新潟なのに?先生の真意は?

では、以下の事に注意して朗読鑑賞してもらうと、新たな解釈に気づくかもしれません。

1. 私が先生に付きまとった理由

2. 先生が西洋人と行動を共にしていた理由

(「夏目漱石『こころ』パーフェクトガイド」より引用)