朗読っぽい読み上げ 夏目漱石 「こころ」 №03
「人間には目の前の人間がゲイかストレートかを顔だけで判断できる能力が備わっている」とする研究結果があるそうです。
『こころ』の中で、日本人にさえあまり交際をもたない先生が、東京に妻を残し、一人、鎌倉で男色文化のある寺に、肉体美を誇示する白人の西洋人と、二人で宿泊していたと推測出来ます。
上3「先生は突然私に向かって「君はまだ大分長くここにいるつもりですか」と聞いた。(略)それで、「どうだか分かりません」と答えた。しかしにやにや笑っている先生の顔を見た時、私は急に極まりが悪くなった。」いう場面で、にやにや笑うって別の意味にも取れますよね。それを匂わすように、その晩に先生の宿(寺)を尋ねている。
これから、以下の事に注意して朗読鑑賞してもらうと、新たな解釈に気づくかもしれません。
1. 私が先生に付きまとった理由
2. 先生が西洋人と行動を共にしていた理由
(「夏目漱石『こころ』パーフェクトガイド」より引用)
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